トップ > 最新情報 > 伊賀健一栄誉教授,小山二三夫栄誉教授「日本学士院賞」授賞式(2026年7月13日)
最新情報
| 受賞者 | 伊賀健一栄誉教授,小山二三夫栄誉教授/特任教授(生体医歯工学研究コア) |
| 受与日 | 2026年7月13日(月) |
日本学士院賞は明治44年に始まり,一度も途切れることなく毎年授与がなされてきました。今年で116回目,私の賞状は第830号となっていて,野依良治学士院長の直筆署名があります。野依先生からはノーベル賞をお取りになった2001年,私が東京工業大学を定年退職して日本学術振興会に理事として入った頃からご指導いただいていましたので,とても光栄に感じました。野依先生の弟さん達彦さんは私と同じ1963年の東京工業大学卒業生で蔵前工業会の兵庫県支部会長もなさっていましたので,なおさら懇意にさせていただいておりました。
さて,本学からの受賞者は私の調査によるとこれまで13名で,とてもハードルの高い賞だと感じていました。旧精密工学研究所からは,古賀逸策教授,中田 孝教授が受賞して以来です。授与式では,天皇陛下がご臨席になると,全員起立の元で国歌が東京藝術大学の先生方による弦楽四重奏で奏されました。一人ずつ名前が呼ばれ,ステージに上がって陛下の御前で院長から賞状とメダルは手交されました。私は,2023年に腰椎の手術をして以来脚が弱っていて,通路のスロープを降りステージの階段を上がるのが不安でしたが,なんとかこなせてホッといたしました。
私の在職中に大学院博士課程の学生が40人,小山教授のもとで40人ほど,多くの修士課程,学部卒業研究生が修了しています。今回の受賞は,「面発光レーザ」の実現から応用への研究に与えられたものですが,これもこれまで一緒に研究したスタッフ,大学院学生,企業からの研究員,秘書のみなさんによる研究遂行に贈られたものと思っています。
新しいデバイスの研究は学会や産業界でもなかなか認められず,応用展開,実用化には長い時間を要しました。それでも,多くの企業に方々からは,奨学寄付金として研究の応援を頂戴しました。面発光レーザのきっかけから勘定すると来年はちょうど50年になります。このように長く研究ができたのも,未来産業技術創成研究所(旧精密工学研究所)の存在があったからそこと思っています。その広報誌にコメントが書けるのも幸せです。
本学末松安晴栄誉教授からは,小山君ともども学部から大学院にわたる指導教授として,単一モード半導体レーザの実現を目指した御指導を,また修了後には本学での研究職の機会を与えてくださいました。研究の節目節目では,多くのご助言を頂戴いたしました。ここに深く感謝の意を表したく存じます。
このたび,日本学士院賞という大変栄誉ある賞を賜り,身に余る光栄に存じます。
本研究は,面発光レーザの着想を示された伊賀健一先生との長年にわたる共同研究の成果であり,1977年の着想から1988年の室温連続発振の実現、
さらに今日の高性能化・応用展開へと続く約半世紀にわたる研究の歩みが評価されたものと受け止めています。
私自身が面発光レーザの研究に携わってから41年間,多くのご支援をいただいた東京工業大学・東京科学大学、精密工学研究所・未来産業技術研究所をはじめとする関係者の方々,共同研究者の皆様,研究を支えてくれた大学院学生・卒業生の皆さんに、心より感謝申し上げます。
また,研究者としての礎を築く機会を与えてくださり,常に温かくご指導いただいた恩師・末松安晴先生(東京科学大学栄誉教授)に,深く感謝申し上げます。
さらに,授賞式に続く皇居での茶会では,天皇皇后両陛下をはじめ皇室の皆様に至近で謁見する機会を頂き,研究について温かい関心をお寄せいただいたことは,生涯忘れることのできない大きな喜びとなりました。
面発光レーザは現在,AIデータセンターの高速光通信,三次元センシング,光レーダなど,情報化社会を支える重要な光デバイスへと発展しています。
この受賞を励みとして,今後も社会実装をさらに推進するとともに,光エレクトロニクス分野のさらなる発展と,次世代を担う若手研究者・技術者の育成に貢献してまいります。
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| 伊賀健一栄誉教授 | 小山二三夫栄誉教授・特任教授 |
| 賞状・賞碑の授与(日本学士院提供) | |
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小山二三夫特任教授/栄誉教授(生体医歯工学研究コア)
http://vcsel-www.pi.titech.ac.jp/
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