トップ > 最新情報 > 【開催中止】第36回生体医歯工学公開セミナー(2025年12月11日)
最新情報
第36回生体医歯工学公開セミナーは開催中止となりました。
| 日時 | 2025年12月11日(木)15:00~16:00 |
| 場所 | 東京科学大学すずかけ台キャンパス R2棟1階 OCS会議室1 |
| 講師 | Prof.Xuejun JIN (上海交通大学) |
| 講演題目 | 生体用βチタンおよびTi-Ni合金:材料からデバイスへ |
生体用チタン合金における強度と延性の最適化は生体用インプラントの性能向上に重要である。本研究では、生体用β型チタン合金Ti-15Zr-15Nb-1Feの設計に対し、ドメイン知識に基づく新しい機械学習手法を提示し、35%の伸びと700MPaの降伏強さという優れたバランスを実現した。弾性率は診断に有用な因子である。正常な組織が疾患に侵されると局所的な弾性率が変化する。本研究ではセンシングとアクチュエーションの両機能を統合した形状記憶合金マイクロワイヤを用いた弾性率測定プローブを提案する。このプローブは、制御された電流入力下でSMAマイクロワイヤが収縮し、能動的なセンシング力を発生させる。収縮の度合いは組織の弾性率に応じて動的に変化し、その変化をリアルタイムの抵抗変化として定量化することができる。最大弾性率測定範囲はGPa領域に達し、従来法と比較して3桁の改善を示した。また、kPa領域では空間分解能2mm、データ分解能1.53mNを達成し、MPa領域では空間分解能1mm、データ分解能1.50mNを達成した。
細田秀樹(先端材料研究コア・教授)
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20251211